ボルダリング上級者への道

　2017年12月1日。瑞牆山も遂にシーズンオフ直前、平日のソロボルダリングはおそらく今日が最後。ガラガラの瑞牆山で4時間程度の貴重な時間を有意義に過ごしたいです。今回は宿題の回収ももちろんですが、来シーズンに備え、気になっていた課題に手をつけたいと思います。この季節になるとボルダラーと遭遇する確率もぐっと下がり、同じエリアには人影すら見当たりません。

「夏木立」１級

　前回宿題になっていた「夏木立」1級。おそらくスタート核心のどこでマントル返すべきか迷う課題。YOU TUBEでは中間部のガバを取ったらすぐにマントリングのパターンと、かなり奥までホールドの続く限りトラバースする2種類のパターンがあります。スタートも持っているところが人によって違います。どんなムーブでいっても若干かっこ悪いこの課題。前回あわや一撃というところまで行っていたので朝イチで回収することに。３撃目で回収することに成功したものの、何と動画を録画していなかったという珍事態が発生し、まさかのテイク２。2回連続はかなりヨレますねー。。。何回やっても途中でマントル返したい課題（笑）。何が本当なのか未だによくわからず、今回も完登と呼べるのかどうか怪しい・・・。

「無題」１級ＳＤ

　「夏木立」の目の前の小さな岩にも1級課題が設定されています。どこがスタートなのか、限定があるのかどうかもわからないままトライしましたが、スタートがきれない（汗）。恐らく人間ができるであろうスタートは左手カンテのガバ、右手クラックのカチ、右足ヒールフックでもスタートだと思います。右足のヒールフックがはまればお尻は浮くのですが、ヒールが甘すぎて肝心の右手が出せずに終わりました。リップ直前にあるガバさえ取れれば終了ですが、ＳＤスタートではホールドさえ見えません。もちろん距離感もかなり遠くに感じます。

「無題」１級ＳＤ　※「夏木立」の前の岩

「普通の日」初段ＳＤ

　ずっと宿題になっている「普通の日」。「夏木立」でなぜか左のハムストリングスを痛めてしまったらしく、核心のムーブでまったく乗り込みで力が入らずあっさり断念。2回触って終了。左のハムストリングスがめっちゃ痛くてもカチに手が届くので、もう少し回復してからトライします。負傷している小指も前回ほど痛まなかったので、あと少し。今シーズン中に何とか攻略したい課題です。

「普通の日」核心部で痛めたハムが悲鳴を上げる（笑）

「インタシン」3級

　以前から触ってみたかった3級ですが、高すぎてビビっていた課題。登ってみるとガッツリ恐怖核心で、難しいムーブは一切なく、目の前のホールドを取っていけばいつの間にかリップに到達しています。核心をあえて言うなら初手をどう取るか。そこを間違えて２撃。マントリングは悪いかなと思いきや良いところにドガバがあるので全く怖くはありません。しかし、このガバ、大量にカラマツが溜まっているので要注意！！

「泉の家」初段

　こちらも以前から気になっていた課題。「夏場はやるもんじゃない」という先輩クライマーの助言にビビってハイシーズンに入っても中々触ることを躊躇した課題。核心は課題中央の甘いカチの部分をどう抜けるか。自分の体に合っているスタンスをいかに見つけるかが核心と言っても過言ではないと思います。踏めそうなスタンスが多すぎてかなり迷います。スタートからムーブを起こすのに苦労して、一手一手が繊細でまるでスラブを登っているような感覚に陥ります。途中同じくソロで来ていたＯ氏と合流し、あーでもない、こーでもないと二人でムーブを起こすものの残念ながらタイムアップ。ムーブを組み立てる作業はやっぱり誰かと一緒にやらないと詰まってしまうので、Ｏ氏が居てくれて助かりました。

初手はクロス出しを選択

左手の持ち替えができない。

総括

　短時間の割にはサクサク予定通りに動け、触りたいと思っていた課題に触ることができて大変有意義な一日でした。瑞牆で良く会いますがご一緒するのは久しぶりのＯ氏と「泉の家」をバラすのもソロクライミングにはない楽しさがあり、１回で２度おいしいソロボルダリングとなりました。この時期は人気課題も貸切状態なのがうれしいですね。瑞牆を攻めることができるのもあと１週間程度。ゲートが開いている限りは最後まで瑞牆に通いたいと思います。