ボルダリング上級者への道

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ボルダリングにおけるSD(シットダウン)スタートについて ~お尻をつく?つかなくていい!?~

SD(シットダウン)スタートとは 

 外岩でボルダリングする場合、トポに「xxx(課題名)」3級SDなどと表記してあるのを見かけます。当たり前ですがこれはシットダウンスタート、つまり座った状態からのスタートを意味します。外岩ボルダリングで良く耳にするのが「それ、ケツついてないからシットダウンにならないよー」という指摘。古くからクライミングに親しんでいる激強クライマーほどこの言葉を発することが多いのではないでしょうか?実はコレ、間違いなんです。シットダウンとは座った状態であって、必ずしもお尻をつけなければならないということではないということに最近気づきました。

 

室井登喜男氏編纂の「黒本」の中にシットダウンスタートの定義が明記されているそうです。

SD=Sit Down 座った状態、あるいはしゃがんだ状態でスタートする課題

出典:「小川山 御岳 三峰 ボルダー図集」室井登喜男 編

 

幸いなことにピラニア石和店には室井登喜男氏がスタッフとして在籍しており、クライマー仲間がシットダウンスタートについて質問したそうです。その返答は・・・「テキトーでいいんじゃない?スタート位置さえ間違ってなければ。」・・・返事になっておりませんが、とりあえずは「シットダウン=お尻をマットにつく」にこだわる必要はなさそうです。

クライミングネットでも下記の通り、お尻をつく旨の説明は書いてありません。

シットスタート sit  start 「シットダウンスタート」の略。ボルダリングで、低い位置から座ったような状態でスタートすること。スタンディングの状態で取り付く課題にあとから付け加えられることが多く、当然、オリジナルよりハードな課題となる。

出典:「クライミングネット 最新クライミング用語集」

 

さらに静岡県の激ツヨクライマーのRyo-chingさんのブログでもSDスタートについて言及しています。是非見ていただいてSDスタートについての見解を考察していただければと思います。

SDスタートとは地面・マットにケツがついていなくてもOKなんです。もちろんケツがついた状態からスタートする課題もあります。

出典:ちんぶろ。version3.0

 

 

それでも根強い「尻をつける」派

 以前某クライマーのブログを拝見しているときに見かけたのですが、彼がボルダリングを始めた当時はクラッシュパッドが存在せず、小さなバスマット一枚でスタートしていたそうです。彼曰く、「今はクラッシュパッドがあるので地表から10cm以上上からスタートしている。それは厳密に言えばシットダウンスタートではない。」とのこと。なので、スタートするときにはバスマットやブルーシート上からスタートしないとシットダウンにはならないというのが彼の主張のようです。

 そういった昔からボルダリングに親しんでいる強いクライマーが発する言葉なので、なかなか無視することはできません。特に岩場でご一緒した場合、筆者は男性にしては極端にリーチが短いのでSDと指摘されてお尻をつくとスタートホールドに届かないこともしばしばありました。そういった状況でお尻をつけないまま課題を完登しても、完登と見なされてない空気が漂っているのを感じ、完登の喜びなんて皆無に等しかったです。「次来た時はちゃんとシットダウンで登りまーす」なんて言い訳をしながら岩場を後にしたことが幾度となくありました。動画もSDになって無いからという理由で削除・・・。削除した動画ってルール上全然アリだったのにもったいなかったなと思っています。

 

 

代表的なお尻をつくことができないSD課題

 物理的にお尻をつくことができない課題も多数存在します。リーチが鬼のように長ければ話は別ですが、大体の人はお尻をついてスタートできない課題が存在します。筆者の身近な例をとれば小川山の「変人」1級SD。最近は下地が若干低くなったのかマット2枚敷いてやっと届くレベル。バスマット1枚だったら全てのホールドにアクセス不能。ほとんどの方が片足をマットについてしゃがんだ状態でスタートしているようです。もしくはマットを見えないように2枚敷く(汗)。前述のRyo-ching様のブログにも上級課題でのお尻がつかない課題を紹介していますので是非ご確認ください。


 

 

でも結局・・・定着しないような気が・・・

 ここまで書いておいてアレなんですが、SDがお尻をつくかどうかを意味しているのではないということは定着しないと思います。だって岩場で出会う90%のクライマーはSD=お尻をつかなければならないと思っていますから。結局はSDの課題をしゃがんでお尻を付けずにスタートすると色々たたかれます。筆者のような新参クライマーがあーだこーだ言っても始まりませんし、誰も信じてくれません(笑)。SD記載の課題を敢えてお尻をつけずにスタートしてみた課題をYOUTUBEにアップロードしても何もコメント残してくれなくても心の中で「SDになってねーじゃねーか」と思われるんだろうな。

 

 

せめて物理的に不可能なことは言わないで(泣)

 リーチが女子並みに短い筆者(162cm)は物理的にお尻をついてスタート出来ない課題も中には存在します。そんな課題は挑戦権すら与えられていない気がして正直触る気にすらなりません。せめて、そんな課題くらいは許してください(泣)。ちなみによく誤解されやすいのが身長で届くか届かないかの判断はできません(汗)。届くか届かないかはリーチが多大に関係します。「チビでもくから届きますよー」とか「女子でも届くから届きますよー」は禁物です。筆者の場合身長が10cm近く小さい女性クライマーよりリーチは2,3cm短いのですから(泣)。ショートリーチクライマーにとって非常に理不尽なSDスタートについての誤解・・・。なんとか定着していただきたいSDスタートの定義でした。

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