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LA SPORTIVA JENIUS (スポルティバ ジーニアス) ノーエッジコンセプトの実力は!?

 LA SPORTIVAからリリースされ今までのクライミングシューズの常識を覆すノーエッジコンセプトのシューズラインナップ。現在リリースされているのはフューチュラ・ジーニアス・マーヴェリック・スピードスターの4種。筆者は典型的な甲高幅広な足型なのでできるだけレースアップをチョイスするようにしています。そこで、ずっと気になっていたノーエッジコンセプトとレースアップがミックスしたジーニアスは以前から気になっていました。レースアップの弱点であるトゥフックの弱さをレースアップ位置をずらすことによって改善してあるというので尚更興味津々。そのジーニアスが某ジムのショップエリアに割引価格でセールされていたので、ほとんど衝動買い位の勢いで買ってしまいました!

 

LA SPORTIVA JENIUS の特徴

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LA SPORTIVA JENIUS

①NO-EDGEコンセプト採用

 従来のクライミングシューズでは当たり前だったアウトソールのエッジをあえて廃し、つま先全体を薄いゴムで覆ったような状態のクライミングシューズ。NO-EDGEコンセプトではホールドと指までの距離を短くし、ダイレクトに力をホールドにかけることができます。また、エッジングシューズのように点でホールドを捉えるのではなく、面で捉え、ソールの摩擦力を最大限まで高めることができます。つまり、ホールドとの設置面積を増やすということですね。

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 実際に履いてクライミングをしてみるとかなりエッジが薄くなっているので、確かに足裏感覚は良好で、乗れてる感、乗れてない感がしっかり伝わってきます。どちらかというと強傾斜で力を発揮するシューズだそうですが、外岩のスラブを登ってみてもしっかり踏めている感が伝わってきます。しかし、良いところばかりでもありません。やはりゴムが薄いので、少しでもダイナミックな動きで不意に岩につま先が当たると悶絶するくらい痛いです。

 

②Xsグリップ2・P3システム採用

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XsGRIP2採用

 Xsグリップ2は柔らかくグリップ性能の高いラバーです。小さなエッジだったとしてもエッジの形に合わせ若干変形し、意外と乗れていきます。しかも柔らかいにも関わらず、これまた意外につま先が力負けせず極小スタンスにも乗れていけます。使い方次第ではスラブでも全く問題なく、つま先スメアリングがよく効きます。

 そして最近のスポルティバには当たり前になってきたP3システム採用。ヘビーな使い方をしてもダウントゥの形状が長期間維持できるという優れもの。採用されていないミウラはダウントゥの形状がすぐに崩壊し、ほぼフラットソーになってしまうのを経験するとP3システムの優秀さを改めて実感します。

 

③NO-EDGEの恩恵か!?すぐに実戦使用OK

 これは店員さんに聞いた話ですが、ジーニアスはナラシをせずともすぐに本来の性能を発揮してくれるそうです。まぁ、エッジがないのでならしもなにもありませんが。ということで、買った次の日に外岩で使用してみました。

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JENIUS in Mizugaki

 確かに、柔らかさといい、足裏感覚といい、少し使い込んだクライミングシューズのようでした。例えるならエッジが多少丸くなっておいしいところのソリューションをさらにアウトソールを薄くした感じです。しかしフニャフニャというわけではなく、しっかりとしたコシがあるので、力負けすることなく乗れていけます。スラブも慣れれば意外な味方になってくれるのかも。

「無名スラブ」7級 ジーニアス.mp4_000028116

スラブでも意外に使えるのでは!?

 

④独特な形状のヒールカップ

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鮮やかな赤が特徴的なヒールカップ

 鮮やかな赤のヒールカップで存在感はメチャクチャあるのですが、実際の使用感はいかがなものか実際の外岩で検証してみました。するとこのヒール、意外に扱いやすいことが判明しました。ヒールを多用する課題、瑞牆山「普通の日」初段をトライしてみたのですが、同じムーブでミウラXXだったら抜けることが多かったヒールフックもなかなか抜けません。何もないところにドスンと乗せてもカナリ安定していました。形状からいって抜けやすい角度はありそうかなとは思いますが、ヒールフックどへたくそな筆者ががっちりかけられるので大したものだと思います。ヒールスメアに近い状態でもなかなか抜けません。

「普通の日」初段 失敗.mp4_000030960

瑞牆山「普通の日」で何もない所にヒールフック

 

⑤レースアップの割にガッチリトゥフックがかかる

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親指側だけだが分厚くラバーが貼ってある

 レースアップ部分を小指側にズラすことによって、レースアップの弱点トゥフックを克服!確かにトゥフックはかかりやすくなったものの、これも方向性なのか急にきかなくなる一瞬があるような・・・。これについてはまだまだ検証の余地があり、若干慣れという要素も加味されるので何とも言えませんが・・・。ミウラなどの純粋なレースアップよりは良いですが、ソリューションのように足の行全体にラバーがいきわたっているシューズと比べると自由度はひくいのかも。

 

⑥異彩を放つデザインの割にターンイン・ダウントゥは程よい

 デザインが攻撃的で毒々しくかなり特徴的ですが、ターンイン・ダウントゥはいたって普通。一言で言うと特徴がないのが特徴というくらい、その2点についてはノーマルな感じ。

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いたって普通なターンイン

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ダウントゥも激しくは無い

 

まとめ

 初日は終日ほとんどJENIUSで登りましたがナラシもしていない状態としてはかなり良い手ごたえを感じました。レースアップタイプなので、甲高幅広な足型の筆者でもよい感じのフィット感。ホールドを捉える能力はヒールもトゥもカナリ高いと思います。ただ、なにしろ痛い。痛すぎる。ラバーが薄く、足裏感覚はダウントゥシューズとしてはかなり良いのですが、ちょっとでもぶつけると悶絶します。そのおかげでトゥはかなり繊細に使うようになったので、筆者のように足が雑なクライマーにとっては良い矯正シューズにはなりそうです(笑)

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