ボルダリング上級者への道

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最強フリクションをゲット!フリクションラボ ハイパフォーマンスチョークとは?

  さて6月も後半となり、山梨県は梅雨真っ盛り。今週は特に週後半は雨マークがずらり。しばらくは外岩から遠ざかる季節となってしまいました。この梅雨を乗り切ったら汗ばむ夏がやってきます。この時期は岩のコンディションは劣悪で、常にぬめりとの戦いになります。ただでさえぬめるのに手汗多きクライマーにとっては最悪の時期になってきました。筆者も手汗がハンパないクライマーの一人なので、この時期のスローパーやランジは大の苦手。しかし、なかなか成果に恵まれない筆者はエンジョイクライミングに逃げることが許されません。早く攻略したい課題は山積みなのでとにかくコンディションが悪くても本気トライを重ねるしかないのでしょうね。今回はそんな時藁にもすがる思いで手を出したくなるマジカルチョークを紹介します。

 

フリクションラボ ハイパフォーマンスチョーク

Friction Labs High Performance Chalk

 今回紹介するのは高級チョークの中でも最高峰といっても過言ではないスーパーチョーク”フリクションラボ パフォーマンスチョーク”シリーズ。なんと142gで1,800円(税込1,944円)!!高級チョークとされている東京粉末の「PURE BLACK」は1,700円(税込1,834円)で330gとその差は歴然。コストパフォーマンスに優れるロックテクノロジー「ルーズチョーク」1,296円/300gブラックダイヤモンド「ホワイトゴールドチョーク」1,080円/200gなど比較するとさらに高級感は群を抜いています。100gの単価を比較するとフリクションラボ:東京粉末:ロックテクノロジー=1,369円:556円:432円(いずれも税込)となり、価格差は2,3倍となってしまいます。

 しかし、そのコストパフォーマンスの悪さを凌ぐ魅力がこのチョークには存在します。インドア派、外岩派、両方好きな贅沢派。その三派閥のクライマーを納得させるラインナップは下記の三種。クライミングジムピラニア富士吉田店の店長談がピラニアネットストアに記載されていましたので紹介します。このチョークの魅力はこのレビューに詰まっていると思います。

ある日の店長と外岩。日当りがよく汗ばむ陽気のなか、核心のスローパーがずるずるすべって、どうしてもとまらない。「ちょっとこれ使ってみて下さいよ(ゆ)」「お、ありがと。(再トライ)。。あれ。。?とまっちゃった。。!!(店長)」ということがあったらしい、ウワサのチョーク。(安田店長談)

出典:ピラニアネットストア

筆者もこのレビューを見て次の日のジムで購入してしまいました(笑)。

 

BAM BAM(バムバム)

bam-bam_1024x1024   イントアジム向け。チャンキー(塊)は大き目。

 

GORILLA GRIP(ゴリラグリップ)

gorilla-grip_1024x1024

 天候や湿度が変わりやすい外岩向け。

 

UNICORN DUST(ユニコーンダスト)

unicorn-dust_1024x1024

様々な条件でも良好なフリクションをもたらすマジカルブレンド。きめの粗いパウダー状。

 

FRICTION LABS 公式ホームページ

 

筆者が選択したのはUNICORN DUST

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

FRICTION LABS UNICORN DUST

 インドアジムと外岩が半々な筆者にベストなのは”UNICORN DUST”。外岩でもインドアジムでもオールマイティーな性能を発揮し、ベストなフリクションを得られるそうです。筆者が愛用している東京粉末”PURE BLACK”と比較してみました。2,3級の課題を数本打ってみましたが、カチ課題や強傾斜課題ではあまり差を感じなかったものの、スローパー課題やランジ課題では完登後の手のチョークの残り方が違いました。いつもだったら1本トライすると手汗で指先のチョークは飛んでしまい、手汗でぬめっていましたが、”UNICORN DUST”を使用すると、まだチョークが残ってる!地味に違いを感じたのがマントル課題。手のひらにチョークが残っているのでマントリングからの手に足など、返した手に荷重が集中する際、非常にバランシーで恐怖を味わいます。しかし、返した手のひらがガッチリ保持できているのが伝わってくるので安心してマントリングできました。

 外岩では湿度の高い、梅雨入り前後の瑞牆山で試しました。試したのはガリガリ岩の「ガリ子ちゃん」5級、「シャリシャリ君」3級の二課題。最初は東京粉末のピュアブラックのみで登り、その後ユニコーンダストを追加し再度トライ。どちらも低中級課題ではあるものの、フリクションがなければ中々のスローパー課題。インドアジムと違い湿気の多い時期の外岩だと明確に違いを感じました。「シャリシャリ君」3級は足が切れるとずり落ちていたのに、ユニコーンダストを投入すると、あら不思議。何の違和感もなく足が切れてもとまる、とまる。3級程度の課題でこんなに違いを感じるので、初段以上を打てばギリギリのラインで完登できるかも。これからの季節が少しだけ楽しみになってきました(笑)。チョークを手に入れたので試したくてうずうずしたもので、仕事の夜勤帰りに2時間程度の空きしかなかったのでガリガリ岩オンリーのトライでしたが、次回は休日にガッツリ打ってみたいと思っています。次回は次項で取り上げるブレンドチョークも試してみようと思います。

 

 

チョークのブレンドが効果的!

 

コストパフォーマンス重視型

チョークブレンド

UNICORN DUST + 東京粉末”PURE BLACK”

 もともと手汗クライマーにとって無くてはならないチョーク、東京粉末”PURE BLACK”。コレを”UNICORN DUST”でブーストアップ!!PURE BLACKのシットリサラサラのキメの細かな粒子と、少し荒々しいUNICORN DUSTが合うんです。この方法と組み合わせはピラニアの常連女性クライマーGさんに教わった方法なのですが、それぞれのチョークの単体での使用よりも組み合わせたほうが手のノリといい、クライミング後のチョークの残り方といい調子が良く感じました。しかも東京粉末を組み合わせることで若干リーズナブルになり、コストパフォーマンスが良くなります。インドアジムトレーニングからフリクションラボシリーズに頼りっぱなしだと月会員費くらいチョークを消費してしまいそうなので、是非オススメです。

 

外岩フリクション重視型

チョークブレンド2

GORILLA GRIP + UNICORN DUST

 詳細は動画を参照していただきたいのですが、花崗岩におけるランジ課題などでは、ゴリラグリップ+ユニコーンダストが最も真価を発揮するとのこと。結局フリクションラボ同士のブレンドなので、2種類買わなければならない初期投資の高さと、コストパフォーマンスの悪さが欠点ですが、動画でゴリラグリップ+ユニコーンダストに変更した瞬間にランジが止まるのを見ると一度試したくなっちゃいますよね。筆者はユニコーンダスト+ピュアブラックのブレンドしか試してないので実際のところはわかりませんが、是非試したいブレンドです。今回のチョークがなくなり次第試し、またブログでレビューさせていただきます!


 

まとめ

 今回紹介したフリクションラボシリーズは段クラスの課題を攻める上級者にはもちろんのこと、筆者のようなへたれクライマーにも是非お勧めの一品です。ある意味、シビアな課題を攻めることのできないような実力の筆者ですらその違いを感じることができるのはすごいの一言。東京粉末のピュアブラックが最高のチョークだと思っていたのですが、それ以上の品があるとは・・・。とは言ってもやはり実力を磨くことが一番なので、このチョークの真価を発揮できるだけの実力を先に身につけることが一番だという悲しい結論に結びついてしまいました(笑)。

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