ボルダリング上級者への道
クライミング初心者の筆者HIROが上級者を目指すブログ。
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初級課題の重要性 ~上達の近道はこんなところにあったのか~
先日会社の同僚がボルダリングに行ってみたいというもので、いつも行くボルダリングジムに連れて行きました。
そこで思ったことを今回書こうと思います。
初級課題って設定者からのプレゼント
初めてジムに行った時、店員さんに軽い講習を受けると思うのですが、大抵10級課題という誰でも登れる優しいものを使うと思うんです。どこが右手でどこが左手なのかパッと見分かる優しい奴です。大抵の人は普通に登れると思うのですが、最初のうちって足の使い方がわからないので腕の力をメインに登っちゃいますよね。
それでもモチロン課題をクリアするという目標においては全く問題ないのですが、自身のクライミング能力の向上というトレーニング視点で見るとやはり10級から8級くらいまでは腕の力をできるだけ使わずムーブでクリアすることに重点を置いたほうが良いと思いました。いや、当たり前ですが(笑)
というのが、私自身初級課題は2,3課題おとしたら、「ここは楽勝だな」と取り組むことなく7級課題位から始めてしまったので、同僚に教えるために初めて登る課題がいくつもありました。
登ってみて思ったのが、この課題はこのムーブを覚えてもらうためにあるんだなと色んな課題から設定者の初心者クライマーに対する優しさが伝わってきました。
10級と呼ばれる初心者コースはダイアゴナルの基礎を学べますし、8~9級ではクロスムーブやレイバック、ハイステップモドキなんかも頻繁に出てきます。
正対でも登れるけど、側対で登るとスッゲー楽な課題だったり、強傾斜だったらドロップニー(キョン)で登ったら楽な課題だったり。
トラバースの基本的な動きである手のクロス、足のクロスをやらなきゃスムーズに登れなかったり。
あげ始めるときりがないくらい色んなムーブが詰め込まれているのに今さら気づきました。
力技で登って出来る気になっていた自分が恥ずかしく、初心者の為に初心者の立場に立って課題を作ってくれた設定者に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
初級課題をしっかりやっておけば、5~6級でつまづいて基本的なことを先輩クライマーに聞かなくても良かったんじゃないかって思います。
その時に優しく教えていただいた先輩クライマーには感謝の気持ちでいっぱいです。
たかが初級、されど初級
先輩クライマーがそういえば言っていた一言です。その方は「美しく登る、ってのを意識してやってますね。」と言ってました。
6級以上はどうしても力が必要な課題が多くなってきますが、7級まで位だったらムーブで力を使わなくても美しく登れるはずです。
美しく登る=ムーブがしっかりできており、余計な力を使うことなく、余裕で登れるということです。
そしてなによりスタティック(静的)に登るためにはどういったムーブを使うか考えることが重要だなと思いました。
私自身初級者の時は困ったらランジ、ダブルダイノなんかのダイナミックな動きで無理やりクリアしてました。
でもよく考えてみると初級課題でランジなんか出てくるわけないですよね(笑)
一番ナルホドと思ったのが、
初級課題のラスボスっぽい課題があって、スタンスが手足限定なんですよ。
初めて取り組んだときはなんて悪いフットホールドだと思いつつ、わざとそこを使わずにほぼキャンパーで登った記憶があるのですが、
設定者もわざと初心者では足の乗せ換えが難しい極小のフットホールドを選んで、インサイドフラッギングを使え!!っていうメッセージを送ってたのでしょうね。
10級~8級課題を美しくスムーズに登れたら後は応用です。ってことに今更再確認したので、今度のクライミングからウォームアップがてら初級課題をおさらいしようと思います。
初心者の皆さんは10級から美しく登る事を意識しながら登ってみてください。
そしてどんどん先輩クライマーに「美しい登り方」を聞いてみてください。
で、先輩クライマーにその課題を登らせましょう(笑)
きっと喜んで美しいクライミングを見せてくれるはずです。
そしてその美しいクライミングを全力で真似しましょう。
するとそのムーブがなんというムーブか分からなくても自然と身に着くはずです。
これを仲間内では「ラーニング」と言ってます(笑)
なんか「パクリ」っていうと響き悪いですからね(笑)
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