ボルダリング上級者への道

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ボルダリング上達のコツ ~第三回ダイアゴナルを身につけよう~

第一回で少しふれたダイアゴナル。

今回はそれをもう少しかみくだいて理解を深めましょう。

ダイアゴナルというテクニック自体は何も難しくないのですが、定型外のムーヴを繰り出すときにどれだけダイアゴナルの基本を実践できるかどうかがカギとなってきます。

 

 

1.ダイアゴナルとは

 

 言葉でいう「ダイアゴナル」とは「対角線、または斜めの線」を意味します。

 ボルダリングでいうダイアゴナルとは対角線上にある手足を使用してバランスをとるテクニックです。

 つまり、右手と左足・左手と右足で体を固定し、次のホールドを取る手の対角線上の足は延ばす方向と逆側に伸ばしバランスを取るということになります。

 言葉で説明するのは難しいのですが、地面に右足だけで立った状態から右手を思いっきり右側に伸ばそうとすると左足を水平にあげるとバランスが取れますよね。

 そのバランス感覚をカウンターバランスというのですが、それをクライミングのムーブに取り入れたのがダイアゴナルです。

 そして次に重要なポイントは対角線上の手足の2点支持であるという点です。

 「ダイアゴナルができれば中級まではイケる」と言われているのはココだと思われます。

 とりあえず写真を見てみましょう。

DSC_3696

右手左足で体を支持し、右足はスメアリング(壁に押し付けているだけ)して左手でホールドをキャッチしています。

つまり、ホールドを使っているのは右手左足の2点のみです。ここ重要です。

そして左足は曲がっていますよね。この状態から立ち上がる動作をすると更に遠くのホールドが狙えるということになります。

 

 

2.なぜダイアゴナルが必要なのか

 

 安定した足場が2カ所ある場合はもっとも安定する3点支持が可能となり、一番安定します。

 しかし、実際課題を登り始めると足場が一か所しかない場合に頻繁に遭遇すると思います。

 普通に考えるとそのホールドに両足を乗せるなんて無理ですよね。

 なので片足に重心を乗せて逆側の足はバランスを取るためと、体が回転しないように支える役割だけに使います

 すると足場が一か所さえあればスタティックに力を節約しながら登ることが可能になります。

 

 

3.ダイアゴナル習得法

 

 まずは簡単な課題(足自由課題)などで練習しましょう。

 最初は両足をがっつりホールドに乗せて登っていると思います。

 つまり、重心が2本の足に分散している状態ですね。

 それを片足に重心を思いっきり乗せるところから始めましょう。

 コツは体の中心あたりの重心を置く足を置いたとき、しゃがんだような状態になることです。

 

写真を見てみましょう。まずは右手でホールドをキャッチして…

 DSC_3693

次に左足をクロスして重心あたりのホールドにおいて、右足をカウンターバランスで右に伸ばしスメアリング。

DSC_3695

で、立ち上がれば次のホールドをキャッチ!!

DSC_3696

簡単です。しかも腕の力はほとんど使ってません。さすが万能ムーブ。

 

 

まだまだダイアゴナルは奥が深いテクニックなので筆者もさらに勉強したいと思っています。

とりあえずなんちゃってダイアゴナルはこんな感じでokだと思います。

次回はダイアゴナルの本領を発揮するシチュエーションを紹介します。

 

 

 

 

 

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