ボルダリング上級者への道
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外岩攻略 「祭の花」1級 瑞牆山・四ノ谷エリア ※ネタバレ注意!
「祭の花」1級攻略(限定)
課題名:祭の花
グレード:1級
高度が無く小粒な岩ですが、見た目以上にバランシーで時にパワフルな面白い課題です。トポには何も記載されていませんが、「左カンテ無」の限定課題です。左カンテ周辺のカチはグレーゾーンで使う人もいれば使わない人もいて何とも言えないのですが、「左カンテ及び左カンテ周辺のカチは無」で1級というグレーディングのようです。左カンテ周辺のカチを使用するとカナリお買い得の1級(体感4級程度)で左カンテ周辺のカチ無でTHE1級と言えそうです。スタートも人によってマチマチですが、どこからスタートしてもグレード感覚に大差はありません。ですがスタートから左上のサイドカチを持つのは若干疑問を感じます。とりあえずここでは定番のスタート位置を記載します。ムーブや使用ホールドも多様で、中にはランジで完登しているクライマーも。トポ通りのスタートからの直上のラインを登るなら右足の乗り込みが核心となります。
動画で比較する2つのムーブ
定番ムーブ
お買い得ムーブ
ムーブ解剖編
お買い得ムーブはカンテ周辺のカチを使用するとかなり楽勝になってしまいますので、今回は定番ムーブを解説させていただきます。
※注意!この先ネタバレですので、オンサイトコダワリクライマーの方は退出願います。
スタートも人それぞれといった印象ですが、左手ピンチ、右手カチスタートが定番のようです。リーチ短い人では少々きついかもしれません。筆者はリーチ162cmで定番スタートは違和感なくできました。
左足をスタートのスタンスにのせ、右足スメアリングで離陸。固めてから①ポッケに左手を送ります。核心に備え、人差し指・中指+カチ持ちをすると後々楽です。
立ち上がり、まずは②ジブスに右足を上げます。ここからの立ち上がりが核心なので、右足の位置はかなり重要になってきます。右手を③サイドカチに送る前に右足を上げて正確にジブスを踏んでおきます。この時かなりコンパクトになってしまうので、つまさきを斜めにしてしまいがちなのですが、斜めにすると立ち上がりにくいので直角に踏むことを意識します。
③サイドカチに右手を送ります。下から見ると縦方向に効きそうですが、全く効きません。少し上めのサイドが一番保持しやすかったです。右手・左手で固めながら右足で立ち上がります。右手が抜ける恐怖と、左手2本指にかかる負担に耐え、右足も抜けそうで怖い・・・左足をスメアリングしながら徐々に体を上げていく、この課題の核心です。
左足をスタート横のカチまで上げたら態勢を整え、さらに体を岩にできるだけ寄せて固めます。左足はスタートのガバ足は態勢を整え辛いので、カチに乗せるのがキモとなります。多少デッド気味にリップ右頂点を捉えマントリングに移行します。この時、踏める足があまりないので注意しましょう。リップはどこでも保持しやすいので取れてしまえばどうとでもなります。
まとめ
トポにも「小さいが登りごたえのある課題」と記載されているとおり、かなりバランシーでスリリングな課題です。そのスリリング具合を体感するために是非限定(カンテ及びカンテ周辺のカチ無)で取り組んでいただきたいと思います。夏の間はサイドカチがなかなか保持できず弾かれに弾かれ、9月に入ってようやく攻略することができた筆者にとって因縁の課題で、完登した時は結構ガチで嬉しかったです。
筆者のトライ履歴
- 2017年6月16日 お買い得ムーブ完登
- 2017年7月2日 ランジムーブ失敗
- 2017年9月20日 定番ムーブ完登
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