ボルダリングに初めて行く方や、1回行ったけどうまく登れなかったという方向けのとりあえずこれを意識すれば飛躍的に上れるようになるコツを紹介します。
管理人も初心者に毛が生えた程度なのですが、コレを教えてもらってから、初級課題は一気に落とした気がします。
ちなみに初級課題向けに噛み砕いてありますので、巷にあふれるコツものとはちょっと違いますのであしからず。。。
対象級数:10級~7級程度
これを意識するだけで登りが変わる5つのコツ
1.オブザベーションをする
課題を見て、「ここがスタートでまずは左手であのホールドを取って…」と体の動きを頭の中で組み立てることをオブザベーションと言います。
あらゆるサイトで取り上げられている基本中の基本なのでやらない人はいないと思います。
が、注意しなければいけないのは「どのホールドを使うか覚える」のがオブザベーションではありません。
とりあえずホールドだけ覚えて体の動きや足の置き場はスタートしてから考える。
それでは考えている時間は壁に張り付いていないといけないので、腕が疲れちゃいますよね。疲れると折角思いついたムーブに移行する時にはすでの腕がパンパン…。
オブザベーションの役割は、その無駄な力の浪費をカットすることです。
つまり、ホールドの順番を考えて「ここ、どうやって動けばいいの?」というポイントをあらかじめチェックし、対策を考えておくわけです。
するとそのポイントに到達した際、思い切って自分で考えておいたムーブを試せるので、力の無駄な浪費が無くなります。
そして、「違った」と思った時は迷わず壁から降りましょう。
そこで頑張って張り付いてしまうと折角の力の節約術が台無しです。
降りてもう一度考えて、再度トライする。
それの繰り返しの数が課題クリアには重要なわけです。
1日に登れる時間は特に初心者のうちは短いので、その時間を有効に使うためにもオブザベーションはしっかりしましょう。
2.できるだけ腕を曲げない
もちろんボルダリングをする上で腕を曲げずに登れと言っているわけではありません。
いろんなサイトで言われていることですが、ボルダリングは全身を駆使して行うスポーツです。
ホールドにかけた手を支点に振り子のようるに足の力で登るとかなり楽に次のホールドに手が届きますし、次のホールドが遠い場合にもかなり距離を出すことができます。
3.腰を捻ってみる
次のホールドをつかみに行くときに腰をひねってみましょう。
というのが、2.で出来るだけ腕を曲げないと言いましたが、壁に向かって正対(体の正面を壁に向けている状態)していると、腕を曲げない限り上にあるホールドはとれませんよね。
でも腰をねじって側対(体の側面を壁に向けている状態)状態になり、足の力で立ち上がるとほとんど腕を曲げる事無く次のホールドが取れてしまいます。
腰をねじると言っても初めてだとちょっと難しく感じるかもしれません。
ねじるときのコツは
次の一手が右手の場合、右足を
次の一手が左手の場合、左足を内側にたたみます。
これをやるためにはできるだけつま先でフットホールドに立っている必要があるのでつま先でフットホールドに乗るという意識も合わせて大切です。
4.1手進んだら2回足場を変える(足自由課題)
10級~7級程度の初級課題では手で持つホールドだけが限定されていて、フットホールド(足場)は自由に選ぶことができるという課題が大半を占めています。
これはボルダリング初心者のために、さまざまな体格、リーチの方がボルダリングの基本的なムーブを覚えるために用意されています。
なので、自分の体に合わせた位置のフットホールドを自分で選ぶことができるようになっているのです。
しかしこの足自由、意外な盲点があります。
意識が手だけに集中してしまうのです。
特に腕力のある男性クライマーは腕の力だけで登れちゃうので、足はおざなりになってしまいます。
足自由課題だからこそ、フットホールドに意識を傾けましょう。
フットホールド選びにはちょっとしたコツがあります。
①右手で取りに行く場合は右足を、左手で取りに行く場合は左足を先に上げます。
②先にあげる足は体の重心の真下ぐらいにあるホールドにのせます。
③足を上げる位置は乗せた後体育座りのような格好になれるくらいの高さのものを選びます。
④逆側の足は同じくらいの高さの足を伸ばしきる少し体側のホールドを選びます。
こういったフットホールドの選択をすると、次の一手では「立ち上がる」+「振り子」の動作で楽に次のホールドをとれるようになります。
5.二点支持を意識する
両足を踏ん張ってホールドに立ちこんで次のホールドに手を伸ばしたほうが安定しそうですよね。
重心も分散して一見楽そうに見えるかもしれません。
しかし、意外にきついんです。
次のホールドを取りに行く一瞬だけ、片手で体を支えることになりますよね。
手を離した瞬間に重心の位置が変わってしまうのです。
すると次のホールドに手は届くのですが、はっきり言って腕が疲れます。
なので、次のホールドを
右手で取りに行く場合、左手と右足で体を支持する。
左手で取りに行く場合、右手と左足で体を支持する。
ということを常に意識すると、自然に正しいムーブが身に付くでしょう。
つまり、次のムーブに備えて片足に重心を移したほうが良いということです。
取りに行くとき重心が変わった際に点だけでは体が回転しようとするのでそれを止める役割で添える程度でホールドに乗せておけばOKです。
少しクライミングをしたことのあるクライマーだったらもうお分かりですね。
そう、ダイアゴナルです。
ちょっと違うのでダイアゴナルとは書きませんでしたが(笑)
しっかりとしたオブザベーションと、ダイアゴナルができれば初級課題はあっという間にコンプリート間違いなしです。
次回はプラスアルファのテクニックをご紹介いたします。
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