外岩にも慣れてきてソロボルダリングの機会も増えてくると、どうしてもセカンドマットが欲しくなりますよね。どうせ買うならトラバースにも対応できるような広めのマットがお勧めです。しかし、広めのマットとなると三つ折りタイプが主流です。となると、選択肢はかなり狭められ、現在流通しているのはメトリウスかマウンテンダックスくらいでしょう。今回はコストパフォーマンスに優れるMoutain Dax ゴレイロトリプル2をご紹介します。
Mountain Dax”ゴレイロトリプル2”
今回紹介するのが「Moutain Dax(マウンテンダックス) ゴレイロトリプル2」。Edge and sofaなどのクライミング専門ショップでは見かけませんが、Amazonでは多く見受けられるマット。2タイプあり、二つ折りタイプと三つ折りタイプが存在します。価格を調べるとわかりますが、三つ折りタイプの「ゴレイロトリプル2」が27,216円(Amazon 2017.4/1現在)、二つ折りタイプの「ゴレイロダブル2」が21,384円(Amazon 2017.4/1現在)とコストパフォーマンスに大変優れています。ボルダリング用のマットの価格帯におけるクラス分けは、主にマットの広さや厚さで決まってきます。参考程度に「ゴレイロダブル2」とブラックダイアモンドで同じ厚さの「インパクトクラッシュパッド」を比較すると、展開時のサイズが100×114×厚さ10cmで面積的には若干狭いものの、ほぼ同クラスにもかかわらず、価格差は歴然としており10,000円近くの差があります。このことからもMoutain Daxのコストパフォーマンスの高さを実感します。
ゴレイロトリプル2の特徴
実際に「ゴレイロトリプル2」を使用してみた感じですが、三つ折りタイプなのでクリップを外すのが若干面倒ですが、広げてみると抜群の広さと安定感を感じます。重さも約5kgとかなり軽く感じました。手提げのように持てるグリップもついているのでソロボルダリングでもアプローチは比較的楽です。ソロでトラバース課題にトライする時も単品でもある程度はカバーできると思います。しかし折り目がヒンジタイプでフラップもないため、マットの間にスリッパやパモを挟みにくく、挟めたとしてもフラップが無いため脱落・紛失の可能性が高いため、1枚目のマットとしてはオススメできません。タコタイプのマットをメインとして所有しており、ソロボルダリングやトラバース用のサブとしてオススメなマット。
クラッシュパッドとしては若干固めで、使用感としてはブラックダイヤモンドのドロップゾーンと同じくらいの硬さでした。こんなに硬くて大丈夫なの?と最初こそ思ったものの、ある程度高いところから落ちるとびっくりするくらい安心感のある着地面になります。逆にこの硬さが程良く衝撃を吸収してくれる感じです。
①サイズ | 展開時:横180×縦90×厚さ10cm 折畳時:横60×縦90×厚さ30cm |
②重量 | 約5,350g |
③折り目 | ヒンジタイプ |
④フラップの有無 | 無 |
⑤ショルダーの位置 | 接地面 |
Black Diamond の旧”Drop Zone”との比較画像。長い分、幅は若干細め。
Mountain Daxとは
Mountain Daxは意外にも日本のメーカーで、石川県を拠点としてクライミングギア全般を製造しています。クライミングシューズはラインナップに存在しないものの、ハーネスやカラビナ・バックパックやアウトドア小物を製造しており、全てにおいてコストパフォーマンスに優れており、品質も高いです。今回はボルダリング用のクラッシュパッドを購入しましたが、作りがしっかりしており、ブラックダイヤモンドのマットと比較しても遜色ありませんでした。見た目の印象は若干安っぽく見えてしまいますが、品質はさすが日本製!と感じることができるのではないでしょうか。