手汗はクライマーにとって悩ましいものの一つです。人によっては全く手汗をかかないという人も稀にいますが、筆者は自分でもびっくりするくらいの手汗クライマーです。冬の外岩でも岩のコンディションはバッチリでも登っている間に噴き出す手汗。どんなに高級なチョークを使用しても一瞬にして飛ばしてしまう強烈な手汗。今回はそんな手汗クライマー必見!自分でできる制汗剤を紹介します。
使用する材料
- 空ペットボトル(500ml)
- 焼ミョウバン(100g入)
- プッシュボトル
- 水道水
材料はたったこれだけ。約500円程度でかなりの量を作れます。作り置きして冷蔵庫に保管すれば2、3カ月程度は保管できます。そんなに大量には使用しないので、500mlあれば十分です。
制汗剤の作り方
作り方は極めて簡単。500mlのペットボトルに焼ミョウバンの粉末を入れシェイクするだけ。焼ミョウバンを水道水500mlに対し10g~15g程度加えます。水道水はぬるま湯にしておくと溶けやすいでしょう。多少入れすぎると沈澱してしまいますが、プッシュボトルに入れ替えるときに沈殿したものが入らないようすれば良いだけなので大丈夫です。
この状態から一晩寝かせると透明な液体となり、溶けきれなかったミョウバンは沈殿しています。透明な水溶液をプッシュボトルに入れ替えれば完成!!
自作制汗剤の使用方法
クライミングを始める前、手が濡れているような状態になるまで大量に吹きつけます。その後タオル等で拭かずに自然乾燥させます。完全に乾燥したらクライミングを開始してOKです。効果は実質的に2時間程度。長時間のクライミングをする場合、2時間ごとに手を洗ってから上記の手順を繰り返します。もちろん手汗はゼロにはなりませんが、かなりの手汗を抑制することができている印象です。チョークのノリも良くなります。しかし、手汗が少なくなった分、手あれはひどくなりますので使い過ぎには注意しましょう。
まとめ
巷には高額な手汗抑制剤であふれており、ランニングコストがシャレになりません。しかもクライミングに使用できるようなものがあまりありません。販売されているほとんどの手汗抑制剤には手を保護するための成分が含まれているので、手汗を抑制できてもチョークのノリが悪くなります。クライミングの手汗を緩和したいだけであれば、自作したほうが効果的です。