八間岩「秋天」1級攻略
岩名:八間岩
課題名:秋天(左カンテガバ使用不可)
グレード:1級
※左カンテガバを使用すると「遠雷」3級になります。
山梨県北杜市に位置する白州ボルダー(トポはコチラ)。その看板岩である「八間岩」の「秋天」1級。他では味わえないようなバランシーなマントリングが特徴的な名課題。うすかぶりからドスラブに移行するという一見花崗岩ではよく目にする課題ではあるものの、見た目の簡単さからは想像もつかないような独特のムーブを繰り出さなければ身動きすらできなくなるコワーイ課題。うすかぶりのクライミングやってます感から、ドスラブのいつ落ちてもおかしくない恐怖感を一気に味わうことができます。
ちなみにこの課題の左側のカンテのガバを使用すると「遠雷」3級となりますのでご注意ください。
ムーブ例を動画で確認
まずは動画で見てみましょう。筆者のムーブはその場で対応したワチャワチャムーブなので参考程度に。
ウマイクライマーの動画はこちら。ウム、自然ですね。
ムーブ解剖
- スタートから初手②スローパーまでは複数のムーブが存在します。一つ目はリーチ短い人用の「ランジ」バージョン。スタートから※2に左手を送り、スタートスタンスに左足、右足を高い位置にスメアリング。一気に左手を②スローパーに送ります。リーチの長い人はスタートスタンスに左足が残るためデッドになります。二つ目は※3に左足ヒールフックでかきこみながらスタティックに②スローパーをとるパターン。意外にヒールフックが抜けやすいので苦手な人はデッドかランジで。
- ※3に左足を乗せ、右足をアウトサイドフラッギングで右手を③薄カチに送る。左足がかなり良いタナになっているので、右足は切ったままでも良さそう。
- ここが核心!右足を※2の棚に上げ、左足をスメアリングしながら徐々に体を上げ、スラブ面に張り付くような姿勢になる。この時、右足も左足も※2に乗せ、僅かに左右への体重移動をすることで手のひらを返しやすくする。③の薄カチを体を上げる前から親指で保持すると手のひらを返しやすい。基本的に右手から手のひらを返したほうがよいが、筆者は左手から返しました。その場合、かなりバランスが悪いのでバクチ的なムーブになってしまう。右手を返したら左手も手のひらを返し徐々に体を引き上げる。このとき、次に左足を送るため、スローパーのできるだけ外側に手のひらを置くようにします。
- ③薄カチの直下に※1のスタンスが存在するので右足をそこにあげる。かかってしまえばガチ効きです。④薄カチに右手をのばし、②スローパーに手に足で左足を上げる。
- 上部の⑤ガバをとれば終了。
筆者のトライ履歴
- 2017年2月8日 マントリング撃沈
- 2017年2月24日 完登
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