第一回初心者編いかかがでしたか?
参考になった方もそうでない方も第二回、参りましょう!今回は一つのムーブに限定してクローズアップします。このテクニック、地味すぎて見ていてもあまり気づきにくいのですが、上級課題になっても絶対使うムーブなので最初のうちに覚えておきましょう!
「巻き」「ねじり」「振り」と呼ばれるムーブをマスターしよう
このムーブは解説書によって色々な呼び方があります。ここでは「巻き」と呼ばせていただきます。
さて、少しだけ第一回のおさらいをします。「できるだけ腕を曲げない」というのがコツだと書かせていただきましたが覚えてますか?
「じゃあどうやって登るんだい!梯子のぼる時も腕を曲げて登るでしょ!」って言われそうですね(笑)
腕をできるだけ曲げないで、足の力を最大限使って登ったほうが楽ですよ。と言いたかったのですが、もうひとつ理由があります。
腕を曲げるということは上腕二等筋を中心にクライミングするということになりますよね?
今回ご紹介するのはそれより大きい筋肉、胸筋を主に使ってクライミングを楽にするムーブです。
これができれば届かなかったあの一手が届くかもしれません!!
細かい説明は後にして、とりあえず写真を見てください。
①上腕二等筋を中心にした、出来の悪いムーブ
左腕がほぼ直角になっており、明らかに上腕二等筋をメインにした所謂「腕の力に頼ったムーブ」です。
悪くはないのかもしれませんが、非常に疲れます。筋トレと思って取り組むならこれでOKです。
②胸筋を使用した疲れないムーブ「巻き」を使えば…
全く同じ場所、同じホールドなのに全く体の形が違いますよね。
これが「巻き」と呼ばれる地味なくせに効果絶大なテクニックです。
形が分かったところでコツを紹介します。
「巻き」テクニックのコツは?
1.腕を体に巻きつけるイメージで
上の写真では左手でホールドを持って、右手で次のホールドをとっている場面ですが、体を一本の棒のように伸ばしてその棒に左腕を巻き取っていくように体を回転させます。
その動作をするためには胸筋をフルに使って左腕の上腕二等筋と胸筋がくっつく位まで体を横に向けなければなりません。
つまり、ホールドを握ったまま体だけ真横に向ける。誰かに呼ばれた時振り返る感じですね。
2.ダイアゴナルの基本を忠実に
写真では分かりにくいのですが、右足に重心が乗っていて左足はスメアリングしているだけです。
右足を掛けておくと、自然に左足側が重力で落ちていくので体を回転させやすいのです。これが足が逆だと余計に力が必要になるので注意してください。
対角線上の手足でバランスをとるダイアゴナルの基本を忠実に実行してください。
「巻き」テクニックの応用
今回の例ではルーフの出口で上方向に行く場合でした。これをクロスムーブに応用してみましょう。
つまり横方向の移動も巻きムーブが応用できるのです。
たとえば左から右に移動するとき右手で取ったホールドがポケットで持ち替え困難な時、さらに右上あたりにあるホールドが取れない…
そういった時、右腕を体に巻きつけて左手を出すと意外に届くんです。写真を撮るのを忘れたので説明が難しいですが…。
とりあえず実践して見てください。いつもの課題がかなり楽にクリアできるはずです。
10級~6級課題くらいであれば、ダイアゴナル+巻きでほぼクリアます!
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