ボルダリングの入門書や、テクニックを解説するサイトでは必ず取り上げられるカウンターバランス系のムーブ。
でも知ってはいるものの中々使ったことがないムーブなのではないでしょうか?
というか使いどころがわからない(笑)
今回はそんなもてあましているムーブを実戦で使えるように使いどころを研究してみましょう。
あくまで素人の考察です、ツッコミどころ満載なのはご愛敬(笑)
初心者が考えるアウトサイドフラッギングの使いどころ
ムーブの組み立て上どうしても右手・右足で保持して左手を伸ばす、左手・左足で保持し右手を伸ばさなければならない場合があります。
通常は足を乗せ換えてダイアゴナルに持っていきますが、それでは無駄に足の乗せ換えをしなくてはならなくなってしまいます。
アウトサイドフラッギングとはその乗せ換えをせずにスムーズに次のムーブに移行するためのつなぎムーブです。また足の乗せ換えが困難な場合にも有効なムーブです。
でも、あらゆる解説サイトをみてもピンとこないんですよ(笑)
で、結局どこで使うんだ?って思っちゃいます(汗)
そこで山梨県にあるボルダリングジム「ピラニア」富士吉田店店長安田氏に聞いてみました!
安田さんいつもご協力ありがとうございました!
勉強のための専用課題も作っていただきまして、感謝感激です!
使いどころその1 直上ライン編
では実践です。この課題を見てみましょう。
初手を右手で出した場合、2手目はスタートホールドに「手に足」で右足を乗せるのが自然なのですが、
そうすると三手目を繰り出そうとする時に右手・右足になって体が回転してしまいます。
そこでコレ!
右手・右足で保持し、回転しないように左足で支えてますね。
最後の一手もアウトサイドフラッギング。
このように直上ラインの課題では、「手に足」を行うとき、左右をクロス(左手に右足を乗せるなど)させるのが自然な動きになるのですが、
すると次の一手は必然的に体が回転してしまう右手・右足/左手・左足で保持し次の一手を繰り出す必要が出てきます。
ここでアウトサイドフラッギングを使えば体が回転することなく次の一手が出せるわけです。
そして、体が回転することなくホールドをキャッチしたら足を乗せ換えることなく「手に足」につなげることができます。
クライミングのスピードもあがり、大幅に力を節約することができるのですね。
使いどころその2 エアーフラッギング編
まずはこの写真を見てください。
見にくいですが右足は宙に浮いています。
なぜかって?
次の一手で左手で持っているホールドをマッチするのですが、その瞬間に左手・左足で保持することになり、さらに重力もかかるため非常に強烈な体の回転を引き起こします。
その回転を最小限に抑えるために右足を宙に突き出し、バランスを取ろうとしているのです。
形はまさにアウトサイドフラッギング!!
からのマッチ!!
体の振られが最小限に抑えられ、マッチもスムーズに完了!!
このようにルーフ課題でもアウトサイドフラッギングは大活躍できる可能性を秘めているのです(大袈裟)
今までだったらダイナミックに足ブラになりながらでも保持していた課題、ありませんか?
もしかしたら、エアーアウトサイドフラッギングを使えばスタティックに力を吸われることなくクリアできるかもしれませんよ(汗)
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